2019.02.11 Mon
ロケーションフォト
京都の中でも嵐山といえば、竹林や川、橋など見事な景色の名所がたくさんある場所です。豊かな自然が素敵な景観を生み出していて、四季折々に異なる美しい表情で楽しませてくれます。和の雰囲気のフォトジェニックな場所も多いので、フォトウェディングをするなら嵐山はぴったりのスポットです。すばらしい風景を背景に、記念に残る素敵な一枚を残しましょう。この記事では、嵐山でロケーションフォトをするのにおすすめの撮影スポットを紹介します。
嵐山の代表的な観光スポットの一つである竹林の道は、渡月橋の北側の嵯峨野に広がる名所です。大河内山荘から野宮神社の間の約200mの小道に、数万本もの竹が生い茂っています。竹林の中は閑静ですが、耳をすますと波のような竹の音がかすかに聞こえるロマンティックなスポットなので、フォトウェディングにはぴったりです。一歩足を踏み入れると青竹に囲まれた世界が広がっていて、澄んだ空気やほんのりと漂う竹の香りを感じられます。暑い夏でも竹林の中はひんやりと涼しく、心地良い風が吹いています。高くそびえたつ竹のすき間から射しこむ木漏れ日は、キラキラと輝いていてとてもきれいです。
竹林の道は和の雰囲気が素敵なので、和装の花嫁がよく映える場所です。和装では白や赤などが花嫁に人気の色ですが、竹が織りなす緑色は着物の色をいっそう引き立てます。緑色をバックに撮影すると、白色の持つさわやかさや清潔な雰囲気がより前面に出ます。赤を基調とした和装なら、緑とのコントラストが美しく、和装の鮮やかさや華やかさを十分に感じられる写真となるでしょう。もちろん、そのほか黒地や金地などの着物も竹林の中ではよく映えます。竹林の中で二人が並んで歩く姿を、いろいろな角度から撮影してみましょう。竹の高さなど竹林全体のスケールがよくわかるように、少し離れた場所から撮影すると迫力のある一枚になります。
竹林の道のある嵯峨野は、かつて貴族たちに愛され、平安時代には貴族の別荘が置かれた場所です。長い時を経た今でもその美しさは多くの人を魅了し、愛され続けています。そんな竹林の道の長い歴史に思いをはせながら和で装い、撮影するのも良いものです。時間の流れを忘れて、自然に溶け込んで一体となったような不思議な感覚を味わうことができるでしょう。
渡月橋は、155mの長さのある橋で、穏やかな流れの桂川にかかっています。平安時代に、当時の亀山上皇が橋を見て月が渡っているように見えると感想を述べたことから、「渡月橋」と名付けられたほどの景観を誇ります。嵐山の美しい景観に溶け込むように、周りとの調和を考えながら設計されました。渡月橋の周りには屋形船やボートなどが行き交い、ゆったりとしながらも楽しげな雰囲気です。渡月橋の南方には嵐山がありますが、春は桜が咲き誇り、秋は紅葉で美しく彩られます。桂川の水面にも桜や紅葉が映し出されるため、シーズンごとに異なる季節感のある表情を楽しめます。
フォトウェディングでは、桂川と渡月橋をバックにして、さらにその後ろには嵐山を望めるようなアングルで撮影するのが定番です。このアングルは、渡月橋の東側で、少し南へ下った場所で撮影が可能です。渡月橋の造形の美しさだけでなく、嵐山の見事な自然も一緒に写真におさめることができます。背景をはっきりと映して自然豊かな写真に仕上げることもできますが、背景はぼかして色合いだけ感じさせる仕上がりにするのも味があります。渡月橋から桂川を見下ろすように、風景を眺めている二人を撮影しても良いでしょう。渡月橋を歩いている二人を、遠くから引きで撮影しても印象的な一枚となります。橋の隅で、「渡月橋」と記された立て札が映るように撮影することもできます。このように、渡月橋とひと言でいっても、アイデア次第でさまざまなアングルやスポットからの撮影が可能です。京都屈指の景観を誇る看板風景ともいえるスポットですが、京都らしさと同時に二人らしさも感じられるような写真を撮影してみましょう。
野宮神社は、源氏物語の「賢木の巻」にも登場する歴史のある神社です。最初に取り上げた竹林の道の先端に位置していて、皇室により保護された特別な場所です。野宮神社は小さいながらも、天皇の代理で伊勢神宮に仕える斎王が、伊勢へ行く前に1年間身を清めた場所として知られています。平安の風情を現代にまで伝えてくれる趣のある場所で、嵯峨野巡りの起点として多くの人が訪れています。野宮神社では、クヌギの木の皮をむかないまま使用された日本最古の鳥居の様式である黒木鳥居や、野宮大黒天のそばにある願いを叶えてくれるという言い伝えのある神石「お亀石」などが有名です。クロモジの木を用いた小柴垣は、天皇陛下の御即位式で建てられる「大嘗祭」を囲んでいます。
野宮神社の主祭神は野宮大神ですが、敷地内には子宝安産の白福稲荷大明神や、火伏せの神の愛宕大神、交通安全の大山弁財天などの社があります。由緒ある縁結びの神様として知られる野宮大黒天もまつられているので女性からの人気も高く、縁起の良いロケーションフォトのスポットです。モミジの木が多いので、紅葉の時期は美しく真っ赤に燃えたようになります。新緑のすがすがしい緑色も、さわやかさを感じさせてくれます。小さな赤い鳥居も、野宮神社では写真映えするスポットです。和傘や扇子などの和風の小物を使えば、風景と調和した味のある写真となります。厳かな雰囲気を感じさせる由緒正しい場所なので、気を引き締めた凛々しい表情の一枚はぜひ含めてみましょう。
嵐山でロケーションフォトをするなら、和装が映えるフォトスポットである桂川の小径もおすすめです。桂川沿いの小径で、京都で人気の観光スポットの一つです。桂川に沿って渓谷を上っていく有名な嵯峨野トロッコ列車も、すぐ近くに走っています。桂川は、鵜飼いや川下りなどで知られていて、桜の名所でもあります。春には、薄いピンクのかわいい花をつけた桜の花があちこちで咲き誇ります。秋には赤や黄色に色づいた葉が美しく、見ごたえがあり鮮やかです。
桜だけでなく松の木なども多いので、季節を問わずに冬でも味のある写真を撮影できるのが魅力です。松の木は和装とよく合うので、自然とうまく調和した写真になります。良さそうな木を選んで、その前で桂川をバックに二人仲良く並んで撮影してみましょう。カメラ目線を外して、枝を眺めるような目線やしぐさをしても絵になります。木がたくさんあるので、枝や花などをうまく写真に含めることで、変化に富んだ写真を撮影できます。近くの木と後ろにある桂川や嵐山を組み合わせることで、バランスがとれた奥行きのある一枚になるでしょう。川沿いの小道をいつもの習慣で散歩しているような、リラックス感のある表情も残したいものです。日常のワンシーンを切り取ったようなさりげない表情の一枚が撮れるなら、背後に広がるすばらしい景色とのアンバランスさが、なかなか撮影できない貴重な一枚となるに違いありません。
嵐山には、木漏れ日が素敵な緑の世界が広がる竹林や、壮大な山をバックに穏やかに流れる川、美しい造形の橋といった絶景ポイントがたくさんあります。長い歴史があるため由緒正しい場所も多く、一生に一度のフォトウェディングをするには最適のスポットです。ここで取り上げたおすすめのフォトスポットを参考にしながら、ロケーションフォトで記念に残る素敵な写真を撮影してみましょう。
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